◇14日　阪神4―3巨人（甲子園）

　先制の決勝犠飛を放った阪神の大山悠輔内野手（28）は、優勝が決まった瞬間から涙が止まらなかった。

　「ホントに良かったです。うれしいです」

　9月に入ると不振にあえいでいた。チームが10連勝している中、打率は1割そこそこ。初回は1死一、三塁の先制機に遊ゴロ併殺打に倒れていた。4回に5試合ぶりとなる遊撃内野安打すると、6回の1死一、三塁の場面で赤星からセンターへ犠牲フライを打ち上げた。

　「9月に入ってからチームメートに助けられてばかりだった。初回のチャンスもつぶしていたし、まずは1点ということで犠牲フライで1点入ってくれたんで。その1点のあと、テル（佐藤輝）がホームランを打ってくれて、投手陣が頑張ってくれて勝つことができて、ホントにチームメートに助けられました。ホントに良かったと思います」

　開幕からずっと4番を任されてきた。昨年は試合途中に守備位置が一塁から外野に回ることもあったが、岡田監督は一塁に固定した。そして4番の責務を果たしてきた。

　「いろんなことを経験しましたし、今日こういうふうに優勝できてホントにうれしいです」

　金本知憲監督時代、自前で野手を育成する方針が固まり、白鷗大からドラフト1位で入団。1試合3本塁打を2度達成したこともある。入団2年目には、最下位も経験した。

　「いろんな先輩方の支えがあってここまで来れたので、いろんな方に感謝してます」

　クリーンアップを任される重責とも闘ってきた。その苦労も入団7年目の優勝で報われた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2d08c146c6cd3d42f773706e3cdb28c4d751ab0a